本の兎虫

読んだ本の記録や学んだこと、印象に残った事を残すためのブログ。備忘録。

幸せな働き方とは?「なぜ僕らは働くのか」池上彰を呼んだ感想

クラッシャー上司でうつ状態だった頃にたまたま本屋で見つけた本。

 

働くために生きていた頃、なんでこんな思いをしながら働かなければならないのか?これならいっそのこと、生きていない方が幸せなんじゃないのかー。

そんなことばかり考えていた頃に読み、今の働き方は、現状は、おかしいのだと考えを改め行動に繋げることができた一冊。

 

 

本の概要

  1. 仕事とは何か?
  2. 生活にかかるお金と、働き方の多様性について
  3. 好きを仕事にするのか?仕事を好きになるのか?
  4. 幸せに働くとはどういうことか?
  5. 技術や時代と共に変わっていく未来の仕事について
  6. 未来に向けて、今できることや考え方について

 

こんなときに読みたい一冊

  • まだ将来を決めていない小中学生
  • 進路や将来に迷っている人
  • 仕事や働くことに悩んでいる人

本自体は、小学校高学年程度の子供向けに書かれたもの。漫画が多く、手に取りやすくなっている。子供向けに作られたものとは言え、内容は十分に大人でも考えさせられるようなものだった。

大人でも、働く事をつらく感じている人や、迷いがある人は読むべき一冊。

 

本から学んだこと

特に私が印象に残っていることは、大きく3つ。

  • 我慢には「未来に繋がる良い我慢」と、「自分を潰すだけの悪い我慢」がある
  • 自分の人生に責任を持てるのは自分だけ。「自分で自分の人生をつくる」ことを覚悟をする
  • 「成功」と「幸せ」は違う。幸せな生き方・働き方はあなたが決める

 

我慢には「未来に繋がる良い我慢」と、「自分を潰すだけの悪い我慢」がある

時には我慢も必要なもの。但し我慢にも種類がある。「自分の成長や何かを成し遂げるための我慢」は良い我慢。「精神的、肉体的に辛いだけの我慢」は悪い我慢。悪い我慢をしている場合は、無理に居続ける必要はない。すぐに逃げる事を選ぶべき。

自分の人生に責任を持てるのは自分だけ。「自分で自分の人生をつくる」ことを覚悟をする

みんなの言うとおりにしたのに…と言っても誰も救ってはくれない。親や先生は良かれと意見を言うが、その結果に誰も責任を取らない。取れるのは自分だけ。

「成功」と「幸せ」は違う。幸せな生き方・働き方はあなたが決める

誰かの意見を聞いて一般的に良い経済力や肩書を手に入れたとしてもそれが自身の幸せになるとは限らない。

 

親が言うから、周りが言うから、その通りに進んだけれど、、なんだか人生が楽しくないなんて人も中にはいるのではないだろうか。

かく言う私は、「フツウ」や周りが期待する良い子ちゃんを演じて道を進んできたが、振り返れば全く楽しみの無い人生だった。この本を読んでハッとした。まさしく私ではないか、と。目から鱗だったのだ。

 

自分の人生は自分で選んで進め、そんな、背中を一押ししてくれるような一冊だった。

 

一冊に幅広く色々な事が凝縮された本。上記以外にも、働くことについての色々な考え方や勇気の出る言葉が登場する。働くことについて悩みがある人、不安な人、背中を押してほしい人、何かしらの思いや迷いがある人は、是非読んでみてほしい。 

もちろん、自分としても人生に迷ったら絶対に読み返て初心に立ち返りたい。一生、本棚の片隅に置き続けると思う。

 

総括

小学生程度の子供がいたら絶対に読ませたい本。(私が小学校の頃に読みたかった。)

そして大人になっても、働く事や仕事に迷いが出たら読み返したい一冊。